「見る」ために出かけたい、映像作家フィオナ・タンの大規模個展。

映像と写真を中心として、作品を発表し続けてきたアーティスト、フィオナ・タン。都内初の大規模な個展『フィオナ・タン まなざしの詩学』が、恵比寿の東京都写真美術館で開催中です。 展覧会のタイトルにある「まなざし」とあるように、彼女の作品は「見る」ことや「視線」を意識させます。『ディスオリエント』はマルコ・ポーロが東方への旅で見たものや集めたものを収めるミュージアムがあったら、という想定の作品。撮った映像と古い記録映像で紡ぎだされる作品は、マルコ・ポーロという希代の旅人の目と、作家の目を意識します。フィオナ・タンの家族や周りの人々の映像によるポートレートシリーズ『プロヴィナンス』は、被写体へ...

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