ファッションに見る東西交流の精華「ファッションとアート 麗しき東西交流」展が貿易開港地YOKOHAMAで開催中!

文:坂本 裕子

1867年の大政奉還による江戸幕府終焉に先駆けること8年、世界に向けた開港地となった横浜は、外国人の居留地が作られ、西洋建築が立ち並び、洋装や洋食がいち早く上陸する、先駆的な近代化の街として発展しました。活気あるその様子は、明治期の浮世絵や流行していた写真にも描写されています。その面影はいまも残り、ちょっとレトロでファッショナブルなエリアとなっています。そこは西洋文化の受容だけではなく、生糸やお茶などとともに、漆器や陶磁器などの日本の工芸品が輸出される拠点でもありました。来日した外国人らが持ち帰る記録や情報と合わせ、日本文化の発信地でもあったのです。折しもヨーロッパは万国博覧会の時代。...

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