杉本博司の集大成、古えの時に想いを馳せる「江之浦測候所」がついに開館しました。
世界的に知られる写真家、現代美術家の杉本博司。伝統芸能や古美術にも造詣が深い彼は、演劇や建築など多岐にわたりその才を発揮し続けています。そんな八面六臂の活躍を見せる杉本が20年にわたって構想を練り続けた「小田原文化財団 江之浦測候所」(以下、江之浦測候所)が、ついに一般公開をスタートしました。 「江之浦測候所」が立つのは、神奈川県小田原市の相模湾を一望する丘の上。約3.8haという広大な敷地にギャラリー棟や野外舞台、庭園、茶室などを備えます。「ここから見える海景は、子どもの頃に見た私の原風景」と杉本はいいます。「江之浦測候所」のすぐ近くにある、現在は使われていない「眼鏡トンネル」。...
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