【年始に行きたい展覧会】キュビスムは日本でどのように受け入れられたのか? 「日本におけるキュビスム」展はまるでミステリーです!

1907年のピカソの《アビニョンの娘たち》がその誕生とされるキュビスムは、20世紀以降の美術にとって、あまりにも圧倒的な変革を起こしたアートでした。以後、どんな芸術もこの影響を無視しては語りえないとも言われています。 それほどの大きなムーヴメントは、当然、大正から昭和初期にかけて日本にももたらされます。しかし、同時期に入ってきたフォーヴィスムやシュルレアリスムに比べると、アーティストたちは実験的な創作の後、足早に立ち去り、深められることがありませんでした。 ところが時を隔てた戦後、1950年代前半に、リバイバルともいえるキュビスム・ブームが見られます。きっかけは、1951年に東京と大...

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