見る者の心を躍らせる、
ポートレートを描く。

『ミュージックマガジン』の表紙を6年間担当し、さまざまなミュージシャンの「顔」を描いてきたサイトウユウスケ。CDジャケットなど音楽系の仕事が目立つのは、自身もかつて、音楽を志向していたからかもしれない。 「中学の頃からバンドを組んで、大学まで音楽漬けでした。でも3年生の時にいろいろあって諦めて……。その時、子どもの頃から好きだった絵を、ちゃんと描いてみようと思いました」 大学を中退して専門学校に入り、出合ったのがデジタルペインティング。憧れていた寺田克也の影響もあり、マックとペンタブという「画材」を購入すると、在学中から精力的に作品を制作し、売り込みを始めた。そこで好評だったのが、ポ...

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