言語と身体を起爆させ、新たな映画表現に挑む。
アイドルを夢見る女の子が主人公の、『あの娘が海辺で踊ってる』が大学時代の処女作ながら劇場公開され、『5つ数えれば君の夢』では、渋谷シネマライズで公開された作品の監督最年少を記録。『おとぎ話みたい』はテアトル新宿のレイトショー観客動員を13年ぶりに更新し、山戸結希は20代にして既に、いくつもの〝伝説〞を生んでいる気鋭の映画監督だ。彼女がつくり出す映画には、刹那を生きる少女の切実な叫びが狂おしく刻まれ、新作を発表するごとに熱い信奉者を生んできた。 「大学で映画研究会を立ち上げた時も20人ほどの女子に囲まれていましたし、アイドルのミュージックビデオを撮るという機会にも恵まれました。近い存在...
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