写真に「情感」を加え描く、
リアリティと幻想の狭間。

タカコノエルは1991年生まれのビジュアルアーティスト。作品制作時は自らモデルのスタイリングを行い、被写体のリアルな表情を引き出して写真に収める。出来上がったプリントにアクリル絵の具や生花、切り紙を用い「情感」というタッチを加える。 「頭の中に描いた、偶発的で幻想的なイメージを具現化する手段がたまたま写真だったんです。最近はペインティングやプロジェクターを使ったインスタレーションにも挑戦していますが、写真という手段にとらわれず、いつも新しい表現方法に挑戦したいんです」  先頃開かれた写真展『Hole of Nowhere』でも、その世界観を垣間見ることができた。「夢の穴の中に落ちた...

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