何かマジックが生まれる、それがジャズの面白さ。
挾間美帆の陽気で人懐っこい性格は、転校が続いた幼少期に培われた。好奇心が旺盛なのは、どこへ引っ越してもモダンバレエとヤマハの音楽教室を続けていたからかもしれない。ダンスではワールド・ミュージックなど枠にはまらない音楽を体感し、エレクトーンでは演奏するために日常で耳にする曲を譜割りしていくことが作曲の下地になっていった。そして小学4年の時にNHKの大河ドラマ「秀吉」を見て、「日本史と音楽とオーケストラが混ざっていてうらやましい」と、次第に作曲家になりたいと思い始めたという。 転機は大学4年の時。ジャズ・ピアニスト/作曲家である山下洋輔の曲をオーケストレーションする機会に恵まれ、山下と...
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