風船にカメラを付けて、
遥かなる宇宙を撮影する。
肩書は「ふうせん宇宙撮影家」。その名の通り、風船を宇宙に飛ばして写真や動画を撮影する、世界でもおそらくただ一人の表現者が岩谷圭介だ。「科学が好きで、機械を分解しては中身を調べるような子どもだったみたいです。憧れは、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドク(ブラウン博士)。将来は、ドクのような発明家になれると信じて疑いませんでした」 北海道大学で宇宙工学を学んでいた頃、偶然、海外のニュースサイトで目にしたのが、「アメリカの大学生が、風船で宇宙を撮影した」という記事。「宇宙開発は、何千億というお金をかけて行う国家プロジェクト。学生にできるわけがないと思いました。でも、記事を見ると、ぼ...
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