生命力あふれる、自由で小粋な作品たち。
EKKOの作品を初めて見たのは確か、彼女のダンナがやっているデスメタルレコードショップだった。架空の国々の旗や紋章。世界のあちこちに導く道標。アイテムの選び方とそれらを扱う小粋な仕草が気になっていた。 「大学院では版画も専攻したし、紙の仕事がいいなと思い、グリーティングカードの会社にインターンで入りました。ところが自分の描いた桜の絵柄のカードが最初に商品化された時でさえ、全然うれしくないんです。こんなに辛いなら、やはり作家活動をしようと辞めました。その頃ネットを見たら、美術や音楽のヒエラルキーの外に、生活の延長上でバランスよく活動しているアーティストたちがいて、芋づる式に知り合って、作...
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