『メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-2017』は、東京とベルリン、ふたつの都市を「漂泊する想像力」が競演するコンセプチュアル空間です。

文:坂本 裕子

メルセデス・ベンツ日本が1991年から続けている、日本とドイツの間で現代美術のアーティストの交換と交流を図る文化・芸術支援活動「アート・スコープ」。東京とベルリンでの「アーティスト・イン・レジデンス」の成果を、2003年からは原美術館をパートナーとして発信しています。このたび名称を「メルセデス・ベンツ アート・スコープ」と改め、過去の参加アーティストから1名を加えて、新進アーティストの作品とキャリアを重ねた作家の近作で、活動の厚みと変遷が感じられる展覧会が開催されています。 今回のテーマは「漂泊する想像力」。ベルリンに派遣された泉太郎と、東京に招聘されたメンヤ・ステヴェンソン、...

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