インドの人々の誇りが込められた、手織りの布「カディ」の奥深き魅力を堪能してみませんか。

文:青野尚子

向こう側が透けて見えるほどの極薄の布。格子模様などのパターンが織り込まれたものもあります。「カディ(Khadi)」と呼ばれるこれらの布は、インドで手つむぎの糸を使い、手織りで仕上げたもの。そのさまざまな表情を見せる展覧会『Khadi インドの明日をつむぐ‐Homage to Martand Singh ‐』が六本木の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3で2018年5月13日まで開かれています。 カディはおもに綿でつくられ、とても細い糸でていねいに織られています。手間のかかるこの布は一時、その技術が途絶えてしまっていました。それを復活させたのが、テキスタイルなどを通じてイン...

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