アートの最前線を走るMoMAが、パワーアップ

文:鈴木希実

4カ月にわたるリノベーション期間を経て、ニューヨーク近代美術館(MoMA)が生まれ変わった。「ハイライン」や動く建築で話題の「ザ・シェッド」を手がけ、ディラー・スコフィディオ+レンフロと、組織設計事務所、ゲンスラーのコラボによるデザインだ。 以前よりもエントランス、ロビー、展示スペースが拡大され、第一印象はとにかく「開放的」。今回、展示スペースが3700㎡以上も増床され、これまで収蔵庫に眠ったままだった作品が日の目をみることに。さらに近年増えているパフォーミングアーツなど体験型の作品に対応すべく、オープンスペースが増えたのも特徴のひとつ。アートの最前線に出合う場としてふさわしいリニュー...

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