サントリー美術館で開催中、国や時代を超えて開花した6つの美の物語。

文:赤坂英人

【Penが選んだ、今月のアート】 江戸時代から1900年パリ万博までの約300年間にちりばめられた、時代や国、文化の異なる美術の「交流」にフォーカス。欧州を魅了した古伊万里、将軍家献上の鍋島、東アジアの文化が溶け込んだ琉球の紅型、西洋への憧れが生んだ和ガラス、東西文化を結んだ浮世絵、異文化を独自の表現に昇華したガレ、という6つの物語で構成される。 弘前生まれの人物を題材に土地のエネルギーを解き放つ、『小沢剛展 オールリターン』 石岡瑛子のレトロスペクティブで、果敢に挑んだ“感情のデザイン”に圧倒される。 金沢に移転開館した「国立工芸館」で、近代工芸の...

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