アートの視点で、MJを見る展覧会。

文:宮田華子

マイケル・ジャクソンの死去から早9年。現在開催中の『マイケル・ジャクソン・オン・ザ・ウォール』展は、「現代アートへ与えた影響」という観点からマイケルを検証する、ユニークな展覧会だ。  アンディ・ウォーホルやキース・へリングらによってマイケルをモチーフに制作された多彩なジャンルの作品は、時代とともにマイケル像がいかに変化したのかを物語る。デビュー当時から全盛期にかけての映像やポスターはいま見てもインパクト大。晩年のアーティストに委託して自らを聖人や王侯貴族に見立てた作品など、マイケル個人の胸の内が見える作品も多く興味深い。「キング・オブ・ポップ」がいかにアート界に刺激を与えたかを再認識す...

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