芸術の統合を目指した、バウハウスの実験精神。
ドイツ、ヴァイマールにバウハウスが開校したのは1919年。設立者である建築家のヴァルター・グロピウスは、「バウハウス宣言」で、手工作と芸術の新しい関係に触れた。 「バウハウスは、あらゆる芸術的創造活動を集めて統一すること、そして諸々の創作芸術的部門──彫刻、絵画、美術工芸と手工作──を不可分の構成要素として新たな建築芸術へ向けて再統合することに努める」。その4年後に彼は、科学的領域の包含や工業との結びつきについても記している。 教師として招かれたのはヴァシリー・カンディンスキーやパウル・クレー、ヨハネス・イッテン、ラスロ・モホイ=ナジら気鋭の芸術家。同校はナチスの弾圧を受け14年間で閉...
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