時代の変化と熱量を捉えてきた篠山紀信の批評精神

文:川上典李子

【Penが選んだ、今月のアート】 著名人から自然現象まで、自らの身体で時代にぶつかってきた篠山紀信。1975年刊行の『晴れた日』を軸に、活動初期の60年代にまで遡り、76年のべネツィア・ビエンナーレで注目された『家』も紹介。さらに現在の東京を捉えた作品まで、2部構成で100作品以上を見せる大規模個展。批評の眼で走り続ける表現者の熱量が伝わってくる。

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