設立15年を迎えるライゾマティクス、美術館では初となる大規模展覧会。

文:川上典李子

【Penが選んだ、今月のアート】 科学者や研究者との研究に基づくプロジェクトをはじめ、ビョークやスクエアプッシャー、パフュームといったアーティストとの実験的なコラボレーションなど、幅広く革新的な表現を世に放っているライゾマティクス。 真鍋大度と石橋素を中心とする、アーティスト、プログラマー、研究者らで構成されたこの集団が取り組んでいるのは、デジタルネットワーク社会における技術と表現の探究であり、人とテクノロジーとの関係の考察だ。バーチャルとリアルの間でゆれ動く私たちの身体や知覚に対して、独自の美学を踏まえた提案を続けている。 活動開始は2006年。設立15年を迎える彼らの、美...

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