話題沸騰『佐藤可士和展』!20余年の軌跡から明かされる、 切れ味鋭いデザインの秘密。

文:川上典李子(エディター/ジャーナリスト)

【Penが選んだ、今月のアート】 青、赤、黄の3色とロゴのみで構成されたSMAPのポスターが街のいたるところに登場し、話題をさらったのは2000年。佐藤可士和が自身のスタジオ「SAMURAI」を設立して最初の仕事だった。独立前は博報堂のアート・ディレクターとして活躍。その当時からの活動を紹介する展覧会が、満を持して開催される。 表現すべき要素に切り込むようにして明快に示される佐藤のデザイン。その手腕は簡潔明瞭なロゴデザインでも発揮されている。本展が開催される国立新美術館のロゴも佐藤のデザインだ。 企業ブランディング、店舗ディレクションも行う他、建築にも関わり、「建物自体が巨大...

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