客室内に用意されたオリジナルのアメニティ&グッズ、フード類などはどれも、日本のメーカーが製造したもの。日本発信のホテルとしてのあり方が徹底して追求されています。ローカル発想が軸で、ホテルがある渋谷と周辺の店の品が充実。例えば、客室に置かれたドライフルーツは、老舗フルーツパラーの「渋谷 西村」が手掛けたもの。一階のショップに並ぶ具材ぎっしりのサンドイッチは、代々木上原と千駄ヶ谷に店がありメディアにもよく取り上げられる評判の「ポタスタ(POTASTA)」。客室のコーヒーは、都内では渋谷と原宿に店を持つ自家焙煎の「ダブルトールカフェ(DoubleTallCafe)」。現代を象徴するカフェ文化がここに大集結しているのです。なお、アメニティ&グッズ、ドライフルーツやコーヒーは、1階のショップで購入することができます。
建物の規模は、地上4階、地下1階建て、バンケットホール(レンタルスペース)のみの別棟も併設。客室×15に加え、チャペル、バンケットホール×4、レストラン、串焼き屋、ショップ、エキシビションスペース、ロビーラウンジ、バーなどがあります。広々としたバンケットホールは渋谷には珍しい贅沢な大人向けの空間であり、ファッションや化粧品などイメージを大切にする企業の利用が増えて行くことでしょう。
さらにユニークなのは、多くの人にこの施設を訪れてもらうため、1階の串焼き屋を庶民感覚の低価格な店にし、ロビーラウンジ内のバーも一般のホテル価格と異なるリーズナブルな設定にしていること。ノマドワーカーが街中のカフェを仕事場にするのと同様に、気軽に利用することが提案されています。
周辺で働く人や生活する人、海外からの訪問者、クリエイター、企業がさまざまななやり方でつながっていく、「TRUNK(HOTEL)」。宿泊せずとも大いに利用価値があり、モダンで洒落たライフスタイルとは何かも実感できる、いま行っておくべき注目の空間です。
スタンダードなシングルルーム。宿泊料金 ¥35,078から(2017年5月現在)。
オトコの理想の部屋 !? 仕事もはかどりそうなインテリア。ゆったりとしたテラスも嬉しい。
客室に置かれたフードは、製造者にもこだわりが。手前のパッケージは、福岡県の社会福祉法人「こぐま福祉会 みんなの館」がつくった、素材の生産地が記載されたクッキー。どのフードも、宿泊したりショップで購入するさいは、ぜひ裏面に書かれた製造者欄をチェックしてみて!
全客室共通のルームウェアは、「Steteco.com」製。オリジナルの「サクマ ドロップス」も洒落っ気満点。
中庭に面し、外から入りやすいショップ、「TRUNK(STORE)」。オーガニック弁当やリサイクル陶器のマグカップなども取扱い中。
バンケットホールの一部屋。
一階のロビーラウンジ。
ロビーラウンジの隅の天井に、植物のアレンジメントが。原宿を代表するフラワー店、「ザ リトル ショップ オブ フラワーズ」が手掛けたもの。下を歩くと、植物や小花の天然の香りが上からふわっと降りてきて最高の心地よさ! スルーしがちな場所にあるのでお見逃しなく。(2017年5月中旬現在)
1階のロビーラウンジ、「TRUNK(LOUNG)」ではノマドワーカー向けの配慮が。デスクごとに異なるライトが置かれています。