野田洋次郎(RADWIMPS)が選ぶ、井上陽水楽曲のMY BEST 3──僕が歌う時の根底にある感覚を、すべて歌われたような思いがある。
1位.最後のニュース (『ハンサムボーイ』収録)
2位.海へ来なさい (『スニーカーダンサー』収録)
3位.帰れない二人 (『氷の世界』収録)
「陽水さんの中で僕は焼鳥屋で会った彼 = 焼鳥くんとなっているようです」
そんなエピソードを教えてくれたのは、RADWIMPSの野田洋次郎さん。親の影響で幼い頃からジャズやフォークに親しんできた野田さんだが、初めて聴いた陽水作品も親が家で流していた「少年時代」だったという。
「幼稚園の頃で、初めて聴いた歌なのにとても懐かしい気持ちになったのを覚えています。陽水さんに初めてお会いしたのはリリー・フランキーさんにお誘いいただいた食事の席だったのですが、その時の陽水さんも『少年時代』と同様に、初めてという気持ちにさせない人だと感じました。ずっと昔から知っているおじさんのように、音楽やライブ、田舎の話をしてくれましたね」
野田さんと映画で共演経験があるリリーさんが、ふたりを引き合わせたのが焼鳥屋であった。それが、冒頭のエピソードにつながっている。ビジネスマンで混雑する庶民的な焼鳥屋のカウンターに3人が横並びで座り、野田さんは大先輩に挟まれて飲んだそうだ。