ストーンズやビートルズを「ライカ」で追い続けた男、ジム・マーシャルをご...

ストーンズやビートルズを「ライカ」で追い続けた男、ジム・マーシャルをご存じですか?

ライカギャラリー東京ではザ・ローリング・ストーンズを。© Jim Marshall Photography LLC

ボブ・ディラン、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、カルロス・サンタナ……と、枚挙にいとまがない1960〜70年代を代表するロックスターたち。彼らの音楽はアメリカの歴史を塗り替えたと言っても過言ではありません。21世紀になってもその音は古びることなく、一層輝きを増してレジェンドとなっています。

その陰に、ライブや舞台裏を撮り続けた人物がいます。写真家のジム・マーシャルです。ザ・ローリング・ストーンズのツアーに密着し、1966年のザ・ビートルズ最後の公式ライブでは、バックステージに入ることを許された、たった一人の写真家でした。

1936年生まれ、サンフランシスコ育ちのマーシャルは、高校生の時に初めてカメラを手にし、地元のミュージシャンたちを撮影するようになります。なかでも有名なのが、ヘイトアシュベリー地区でヒッピーたちの姿を収めた写真群。2010年に他界するまで、人々の飾らない表情を写すことにこだわり、人工的なライトを嫌ったといいます。

そんな彼が「ぼくにはライカが一台あればいい」と、生涯の相棒としたのはライカでした。伝説的なウッドストック・フェスティバルで、写真チームのチーフを務めたマーシャルですが、ライカ片手に、熱気に包まれた会場を忙しく駆け回る姿が目に浮かぶようです。

マーシャルの写真がこれまでカバーに起用されたアルバムは、なんと500枚。これほど多くのミュージシャンを写すことができたのは、彼の写真と音楽に対する情熱が、人々の心をとらえたからに違いありません。

ライカギャラリー東京では、5月21日(土)より「ザ・ローリング・ストーンズ」を、ライカギャラリー京都では「ザ・ビートルズ」を中心にした写真展「The Haight: Love, Rock and Revolution」が、5月20日(金)からスタートします。この機会に、ミュージシャンを見つめる写真家の世界をご堪能あれ。(中村志保)

ライカギャラリー京都では、ザ・ビートルズの作品を中心に展示。© Jim Marshall Photography LLC

The Haight:Love,Rock and Revolution By Jim Marshall
ジム・マーシャル写真展

開催期間:ライカギャラリー東京:5月21日(土)~8月28(日)、
ライカギャラリー京都:5月20日(金)~9月1日(火)
開催場所:ライカギャラリー東京、ライカギャラリー京都

ライカギャラリー東京
東京都中央区銀座6-4-1
開催時間:11時~19時
休:月
無料

ライカギャラリー京都
京都市東山区祇園町南側570-120
開催時間:11時~19時
休:月
無料

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