祝30回! 宮古から遠野、盛岡まで、岩手で訪れたい5つのスポット

  • 写真・文:鈴木修司

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ビームスジャパンの鈴木修司です。こちらの連載、とうとう30回目となりますが、今回の旅の舞台は岩手県。東京から盛岡までは東北新幹線、そこからはレンタカーを利用しての岩手県ぐるっと一周の二泊三日の旅でした。

1. 三陸海岸の港町、宮古

盛岡に到着するなり向かったのは、地図で見てほぼ水平に東へ進んだ海沿いの宮古です。ちなみに、この旅の大きな目的地は三箇所で、一つめは久々の三陸海岸、ふたつめはずっと行きたかった遠野、三つめは最近なにかと話題の盛岡です。

宮古港.jpg

話を戻して、三陸海岸の宮古ですが、港や特産品の視察をしつつ、名物の宮古ラーメンを頂くことでさらに港町気分です。

そこから足早に、震災後に劇的な復活を遂げた三陸鉄道と並走して南下し、次に向かうは釜石。実は憧れの三陸鉄道に乗車したかったのですが、その夢も叶わず、再訪を約束したのでした(諦めきれず、釜石で駅舎だけは覗いてきました)。

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2. 釜石の地元居酒屋で、海鮮に舌鼓

製鉄業と漁業によって栄えた釜石の往時を想像して街歩きしたのですが、震災などの影響もあり街の風景は大きく変わっているようです。

三陸鉄道.jpg

釜石駅から繁華街そして港まで見回り、一泊を挟んで夜と翌朝で別の顔も見られ、短時間でも堪能しました。今回は一人旅なので、ふらりと地元の海鮮居酒屋らしきお店に入りました。お任せコースのみの予想外のメニューでドキドキしてしまったのですが、優しそうな大女将さんが(唯一の?)単品料理の海鮮丼を紹介してくれ、ほっと一安心。

誰そ彼.jpg

結局は大女将と釜石の昔話に花が咲き、サービスでおつまみを頂いたり、大好物の地酒をたらふく飲んで、長時間おじゃましてしまいました。

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3.そこかしこに民話が根づく遠野

翌日は、ほぼ水平に西(内陸)へ、待望の遠野へ向かいます。日本を代表する民俗学者柳田國男の名著である『遠野物語』の舞台で、日本各地の歴史や文化そして伝承に興味のある私にとっては憧れの地です。遠野のことを事前に調べていたですが、まずは「遠野市立博物館」で現地調査を始めます。

遠野市立博物館.jpg

行きたいところだらけの遠野ですが、時間の制限もあって目当ての場所を足早に廻ります。貴重な情報源である道の駅、遠野物語の中でも象徴的に語られる「カッパ淵」、郊外にひっそりと佇む縁結びの「卯子酉様」など、短時間でしたが民話の街をしっかり堪能することができました。

カッパ淵.jpg

卯子酉様.jpg

前日に続いての名物ランチですが、まだまだ知られていない遠野のジンギスカンを頂きます。こちらも事前に調べていた人気店「じんぎすかん あんべ」に伺ったのですが、とても良いお店で遠野を訪れる際は是非オススメです。

じんぎすかんあんべ.jpg

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4. 訪日客にも大人気の街、盛岡

そして岩手県をほぼぐるりと周って、盛岡を目指します。久々でしたが事前情報通りに海外の観光客が非常に多く、とくに盛岡城周辺の旧市街が賑わっていました。

盛岡.jpg

新幹線の盛岡駅から徒歩圏内に名所が集まっていますし、街のそこかしこに懐かしい建物やお店があり、遠目には美しい山々も眺められ、岩手ならではの郷土料理も沢山ですし、海外の方々には何事も丁度良いのではと再確認できました。もちろん日本人にとっても気持ちの良い街なので、いつかは訪れて頂きたいです。三日目の名物ランチは、迷うことなく名店「白龍」のじゃじゃ麺を頂きました。

白龍.jpg

BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター鈴木修司が日本の魅力を紹介! 

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鈴木修司

BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター

1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。

鈴木修司

BEAMS JAPAN クリエイティブディレクター

1976年、三重県松阪市生まれ、ビームスと同い年です。年間120日近くを旅に費やし、日本各地の様々な場所で魅力的なモノ・ヒト・コトに関わる仕事をしています。肩書きは“BEAMS JAPAN”のクリエイティブディレクター、日本に関係することあれば比較的なんでも来いのスタンスです。大学などで講師を務めることも。『銘品のススメ』著者、『都道府県おでかけ図鑑』監修。