オーガニックコスメで、自分の肌とていねいに向き合ってみよう【グルーミング研究所】

  • 文:伊藤 聡
  • 写真:丸益功紀(BOIL)

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aono(アオノ)
エッセンスローション&コンセントレートセラム

①Pen240545301_f.jpg
「肌に自然の叡智を」がコンセプトの男性向け新コスメブランド。右:コンセントレートセラム 30㎖ ¥7,700 左:エッセンスローション100㎖ ¥3,960/ともにアオノ(マンダム TEL:0120-506-817)

Check Points

☑自然由来成分
☑とろみ
☑リラクゼーション

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②グルーミング研究所_森林浴.jpg

自分の肌質について、スキンア初心者の人はあまりよくわかっていない場合があると思う。私自身「は強いほうだろう」と根拠なく自信を持っていたが、本格的にスキンケアを始めてみると、季節や体調でかなり肌の調子が上下することがわかった。肌について、まともに考えたことがなかったのである。スキンケアをすると、自分の身体への〝解像度〞が上がる。肌の状態ひとつ取っても、常にゆれ動くのが感じ取れるのだ。気温や湿度が日々変化していく中で、肌のコンディションを一定に保つのはとても難しい。

もしなにを使うか迷ったら、自然由来成分を含むオーガニックコスメを選んでみるのはどうだろうか。正直なところ以前は「オーガニック」という言葉に対してやや高尚なイメージがあり、敬遠していたのだが、実際に使用すると「心地よい使用感」「年間を通して使い続けられる製品」という印象に変わった。ハードルを感じる男性も多いかもしれないが、こだわってつくられたものが多いオーガニック製品。試すことで自分の肌との相性がわかるし、解像度を上げるきっかけになるはずだ。

マンダムから新発売された男性用オーガニックコスメブランド、アオノの「エッセンスローション」(化粧水)と「コンセントレートセラム」(美容液)は、自然の力で男性の肌悩みに応えるアイテム。実際に手に取ってみれば、ていねいにつくられていることが伝わってくるし、精油を使用した清潔感ある香りも心地よく、部屋に置いても映える容器のデザインもいい。まずはさっぱりした化粧水で肌に潤いを入れ、ややとろみのあるテクスチャーの美容液で仕上げれば、理想の肌に近づけるだろう。スキンケアの基本である保湿に優れた製品という印象だ。ひげ剃り後を優しく包んでくれるのもうれしい。多くの男性は「肌が強い」と思いがちだが、自分の肌とていねいに向き合えば、自然由来にこだわったオーガニックの世界も身近に感じるはずだ。

伊藤 聡

海外文学&映画ライター。40歳を過ぎてから美容に目覚める。著書『電車の窓に映った自分が死んだ父に見えた日、スキンケアはじめました』(平凡社)が発売中。

※この記事はPen 2024年5月号より再編集した記事です。